Squareは6月16日、小売業に特化したPOSレジアプリ「Square リテールPOSレジ」の提供を国内で開始すると発表した。同社が小売業向けに特化したサービスを日本で提供するのは、今回が初。
Square リテールPOSレジは、小売業に特化した機能を実装したPOSレジアプリ。複数ある店舗や倉庫感の在庫集計、売上などをまとめて管理できるほか、商品、価格、顧客、従業員の情報を同期可能。ネットショップを無料で構築できる「Square オンラインビジネス」も併用でき、EC側で注文があった際でもアプリ内で受注通知が届くため、注文受付から進捗状況、管理、発送までを一元管理できる。
また、Squareの決済端末「Square Stand」や「Square Reader」を併用することで、さまざまなキャッシュレス決済を受け付けることが可能となり、売上データをアプリ上で管理可能。iPadやiPhoneに付属のカメラでバーコードをスキャンして商品を読み込み、在庫管理や決済で利用することもできるという。
料金プランは、月額費用なしの「フリー」のほか、「プラス」(6000円/月、30日間無料)、「プレミアム」(要相談)という3つのプランを用意する。プラスでは、どの商品が早く売れるかを予測し、在庫切れを防ぐために再注文すべき商品を提案する機能を備えており、商品が不足した場合、アプリが自動で注文書を作成し、登録されている取引先へアプリ内から発注。その注文書に対する入荷は、そのまま在庫に反映され、シームレスな再入荷を実現するとしている。
さらに、払い戻しだけでなく交換にも対応しており、事業者は差額分を処理することができる。レポート機能も充実しており、どの商品が利益をあげているのか、どの取引先が売り上げに貢献しているのかなどのデータを把握することで、事業分析に役立てられるという。そのほか、プラスには「Square スタッフ管理 Plus」が組み込まれており、従業員のシフト作成や、従業員ごとの売上レポート、人件費と売り上げを比較したレポートをリアルタイムで確認することもできる。
プレミアムは、大型店や多店舗で展開する事業者など、ニーズに応じてカスタムできる。なお、契約手続きや長期契約の縛りはなく、基本情報の提出だけで審査が受けられるほか、すでにSquareのサービスを利用している場合は、アプリをiPhoneやiPadにダウンロードするだけですぐに利用できるようになるという。
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