三井不動産、ロボットの開発検証拠点を提供--柏の葉「KOIL MOBILITY FIELD」

 三井不動産は6月10日、柏の葉スマートシティ内において、開発途上のロボットやドローンなどのモビリティの開発をサポートする「KOIL MOBILITY FIELD」の提供を、6月15日に開始すると発表した。

KOIL MOBILITY FIELD外観
KOIL MOBILITY FIELD外観

 柏の葉スマートシティは、千葉県柏市において、世界の課題解決型街づくりのモデル構築を目的に、「環境共生」「健康長寿」「新産業創造」の3つのテーマのもと、柏市や三井不動産が中心となり、公民学連携でスマートシティ構想を推進しているエリアだ。

 今回のKOIL MOBILITY FIELDは、柏の葉スマートシティ「イノベーションキャンパス地区」内の135街区に展開するもので、自動運転やマイクロモビリティ、ドローンなど、開発中のロボットを安全に使い勝手よくテストできる「開発検証フィールド」となる。

 施設内には、自動運転、走行中ワイヤレス給電、歩行支援ロボットなどのマイクロモビリティ開発に向けた、全長400m、幅員7mの「モビリティサーキット」に加え、水素燃料電池ドローン、有人ドローンなどの開発向けに、緩衝ネット付きの「ドローンフィールド」、およびロボット草刈機の開発向け「草刈りフィールド」を備える。

KOIL MOBILITY FIELDの施設構成
KOIL MOBILITY FIELDの施設構成

 さらに、モニターや充電環境を備えた、トレーラーハウス型のコントロールルームも備え、受付窓口を簡略化したワンストップによる手続きでの利用が可能。近隣には宿泊施設、商業施設もあり、都心からのアクセスも良い立地となっている。

 三井不動産によると、公道を利用する開発検証や実証実験は、行政などとの手続きに時間がかかるのに加え、特にドローンは、機体の暴走防止のために、全面をネットで覆った緩衝ネット付きの飛行場でのテスト環境が求められているという。

 また、自由にロボットをテストできる検証フィールドは首都圏エリアに少なく、環境が十分とは言えないのが現状で、今回、都心からのアクセスも良い柏の葉スマートシティに当施設を設けることで、多くの企業や大学等の研究開発者の利用が期待されるとしている。

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