ブラウザー「Vivaldi 4.0」、メールとカレンダーのクライアント組み込み--RSSリーダーも

Stephen Shankland (CNET News) 佐藤卓 長谷睦 (ガリレオ)2021年06月10日 12時56分

 「Vivaldi」ブラウザーを手がけるノルウェーのVivaldi Technologiesは、積極的に新しいオプションを追加する方針を貫いてきた。これまでに導入された機能にはマウスジェスチャータブのタイル表示カスタマイズ可能なキーボードショーカットなどがある。Vivaldiは現地時間6月9日、さらに2つの主要な新機能を発表した。電子メールアプリとカレンダーの機能だ。

Vivaldiのロゴ
提供:Stephen Shankland/CNET

 最新バージョンの「Vivaldi 4.0」では、メールアカウントを1カ所に集約し、複数アカウントの電子メールを閲覧、作成、管理できるようになる。この「Vivaldiメール」はブラウザーに組み込まれたメールクライアントで、現在ベータ版となっている。

 また、「Vivaldiカレンダー」のベータ版では、カレンダーを1台のコンピュータでのみ使用するか、「Googleカレンダー」などのオンラインカレンダーを使用するかを選択することが可能になる。

 Vivaldiはブログ記事の冒頭で、「Vivaldiブラウザーは2021年最大のリリースとなる4.0で、まさにビッグテックに代わる選択肢を提供」するとしている。

 Vivaldiのアプローチは、パーソナルコンピューターの利用形態としては、過去への回帰のようでもあるかもしれない。1990年代には、「Unix」のテキストユーティリティを使いこなせない人は、自分のPCに電子メールソフトウェアを導入する必要があった。そして、メールクライアントの「Eudora」やメール処理も可能なブラウザー「Netscape Navigator」といったツールが登場した。今ではこれらの製品は姿を消し、私たちの多くは、「Gmail」や「Outlook.com」などのウェブベースのメールサービスや、スマートフォンに搭載されたメールアプリで満足している。

 Vivaldiは、同社のメールクライアントに搭載されたさまざまな機能がパワーユーザーに歓迎されると考えているようだ。たとえば、複数の電子メールアカウントをまとめて管理できる受信箱、メーリングリストなどを検出し、メールを見つけやすいように自動的に分類する機能、複数のタスクを並行して進めやすくなるタブ型インターフェース、オフラインでも検索可能なローカルメールデータベースなどだ。

 このほかVivaldi 4.0には、人工知能(AI)ベースの技術を利用するLingvanexとの提携による翻訳機能、フィードリーダー機能なども追加されている。また、「シンプル」(Essentials)、「ベーシック」(Classic)、「アドバンス」(Fully Loaded)という3つのオプションから選択できるようになる。

Vivaldi boils down its settings into three configuration options during installation. Mail and calendar tools are in the
提供:Stephen Shankland/CNET

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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