LIXIL「強風でシャッタークローズ」など建材までつながるスマートホームデバイスに新商品

 LIXILは6月9日、スマートホームデバイスの新製品として「Life Assist 2(ライフアシストツー)」を発表した。ホームデバイスを住宅設備や建材、家電などとつなげ、天候に応じてシャッターを閉じたり、外出時にドアを開けたら自動で家電をオフにしたりといった操作が可能になる。発売は7月1日。ホームデバイスは税込価格5万5000円になり、現行シリーズ「Life Assist」では月額1980円の利用料が必要だが、Life Assist 2では不要となる。

「Life Assist 2」専用アプリのトップページ
「Life Assist 2」専用アプリのトップページ

 Life Assistは2018年に、家電やデジタル機器、玄関ドアや窓シャッターなどの建材までIoT技術でトータルにつながる住まいのリンクシステムとして発売された。約3年間で新築を中心に5000台ほどが販売され、「使ってみると便利さを実感できる」「ない生活は考えられない」という声があった一方、「月額利用料が高い」「アプリが使いづらい」といった課題が見えてきたという。

 LIXILでは、ユーザーの声を元にLife Assist 2の開発を開始。コロナ禍による在宅時間の増加や感染症対策などの生活様式の変化も踏まえ、「費用が高そう、大規模工事が必要なのでは、設定が難しいといった、スマートホーム導入の課題をすべて解決できるような商品として開発を進めてきた」とLIXIL デバイス事業部デバイス商品開発部第三開発室室長の倉林慶太氏は話す。

 Life Assist2は、Wi-Fiルーターにホームデバイスを接続し、シャッターや玄関ドアなどの建材、エアコン、照明などの家電、エネルギーマネジメント、各種センサーにつなげ、スマートフォンアプリやスマートスピーカーから操作することが可能。LIXIL製以外の機器でも、HEMS(Home Energy Management System)の標準インターフェースとして推奨されているECHONET Lite規格をサポートしているほか、Wi-Fi、ZigBee(ジグビー)での接続も可能。赤外線集中リモコンにも対応し、赤外線機器もつながる。

 最大10人分までアカウントを発行でき、子どもは子ども部屋のみの操作権限にするなど、IDごとに権限設定が可能。さらに離れて暮らす家族の照明のオン、オフを確認できるなど、見守り機能としても役立つ。

接続イメージ
接続イメージ
最大10人分までIDを発行でき、遠方の家族の見守りも可能
最大10人分までIDを発行でき、遠方の家族の見守りも可能

 新たに「ウェザーニューズ」と連携し、雨が降ってきたら、風が強くなったらなど、天候情報にリンクしてシャッターをクローズするといった使い方も可能。GPSにより、最寄り駅に到着したらエアコンとつけるなど、暮らしのシーンに合わせて自動設定ができる。

 各種操作はアプリ上から設定でき、登録して家族が在宅しているか不在かもひと目でわかるようにしている。子どもの帰宅など、プッシュ通知も受け取れる。

設定した機器の状態をアプリから確認
設定した機器の状態をアプリから確認

 今後は、窓や外壁や外構などのエクステリアとの連携を進めていくほか、自治体とも連携し、公共施設の鍵の遠隔操作やキーシェアリング、地域の防犯性向上などにつなげていきたいとのこと。約3年間で1万台の販売を目指す。

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