Appleのイベント「Worldwide Developers Conference(WWDC)」の主役はいつもソフトウェアだ。WWDCが開発者向けのカンファレンスであることを考えると、当然だろう。2019年の「Mac Pro」と「Pro Display XDR」のような例外もたまにはあるが、近年のほとんどのWWDCでは、新しいガジェットを発表するのではなく、「iOS」「iPadOS」「macOS」「watchOS」といったプラットフォームで次に登場するものに焦点が当てられてきた。
だからといって、新しいデバイスに関する多くのうわさがなかったわけではない。今週のWWDCでの発表がうわさされていたが、結局登場しなかったデバイスを以下でいくつか紹介しよう。
Appleは近々、新しいシリコンを搭載した新型MacBook Proのリリースを予定している、とのうわさが多くある。同社が2020年のWWDCで独自の「Mac」プロセッサーの開発を発表した(その後、「M1」という名称で登場)ことを考えると、2021年のWWDCはそのチップの新バージョンを発表する場としてふさわしかったはずだ。
また、新しいチップが新しい16インチのMacBook ProやMac Proに搭載されることも理にかなっている。Appleのパワーユーザー向け製品の中で、この2つは依然としてIntelのプロセッサーを採用している。6月7日にそのような製品が発表されることはなかったが、新型コンピューターが近いうちに登場するとのうわさは根強く残っている。4月の報道によると、次世代チップはすでに量産体制に入っているという。Bloombergは、新しい14インチおよび16インチMacBook Proが2021年夏に登場する可能性もあると報じている。
Appleは先頃、M1プロセッサーを搭載する新型iMacを発表したが、アップデートされたのは小型の24インチモデルだけだった。一方、Mac miniは2020年にM1を採用した最初のMacの1つだった。
27インチiMacでのIntelからAppleのM1(またはM1X/M2)への移行や、より強力なMac miniがもし発表されていたら、歓迎されたはずだ。Appleはそれら両方のデバイスの開発に取り組んでいるとBloombergは報じていたが、WWDCではどちらも発表されなかった。
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