「COMPUTEX 2021 Virtual」は、AMDの最高経営責任者(CEO)Lisa Su氏の基調講演で幕を開けた。その基調講演が大きなニュースとなっている。Su氏がその中で、AMDの「RDNA 2」テクノロジーをベースにした待望のモバイルGPU「Radeon RX 6800M」「Radeon RX 6700M」「Radeon RX 6600M」を発表したからだ。COMPUTEXは例年台湾で大々的に開催されてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2021年はオンラインで開催されている。
これらの新GPUは長く待ち望まれてきた。というのも、AMDの最高の新技術、中でもRDNA 2をノートPCに組み込むものだからだ。「Ray Accelerator」コアやGPUダイ上の「Infinity Cache」、AMDのCPUがGPUメモリーに直接アクセスできるようにする「Smart Access Memory」のサポートなども、そうした技術の一環だ。その結果として、遅延の短縮、1Wあたりのパフォーマンスの向上(つまりバッテリー持続時間の改善)が実現するほか、AMDはハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシングに向けた第一歩を踏み出すことになる。
新GPUはそれぞれ、パートナー企業のノートPCに搭載される形でリリースされる。RX 6800Mは6月中にASUSの「ROG Strix G15 Advantage Edition」に搭載されて発売される予定で、これはAMDの「Advantage Design Framework」で構築される最初のシステムの1つでもある。その少し後に、HPがRX 6600Mを搭載した「OMEN 16」を発表する予定だ。RX 6800MとRX 6700Mがいずれも解像度1440pのゲーミングをターゲットにしているのに対し、RX 6600Mは1080pをターゲットにしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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