Microsoftは、「Windows 10」プレビュービルド21387で「Internet Explorer 11」(IE 11)を削除したようだ。IE 11は米国時間6月15日にサポートが終了する。
同社は5月19日のWindowsブログで、「Chromium」ベースの新版「Microsoft Edge」への移行に伴うIE 11のサポート終了日を明らかにしている。Microsoft Edgeには、IEを必要とするビジネスアプリのための「IEモード」が搭載される。
Windows Insiderチームはブログで、「デスクトップアプリケーションのInternet Explorer 11は、このInsider Previewビルドをもって引退した」としている。
また、このビルドでは、同社が4月からWindows 10ユーザーに試験的に提供していた「Task Manager」の「エコモード」機能がオフになっている。これはエネルギー効率を向上させるために、プロセスのリソース使用を調整できるようにするものだ。また、サービス品質(QoS)レベルの「EcoQoS」を提供し、アプリケーション開発者がエネルギー効率を高め、ファンノイズやサーマルスロットリングを低減できるようにしていた。
Dev Channel向けのこのInsiderプレビュービルドでは、いくつかのバグが修正されている。前回のアップデートでは、最初のサインインの後にウェルカム画面で、予定外の「Times New Roman」フォントが使用されていた。また一部のユーザーは、「ファイル名を指定して実行」ダイアログで「メモ帳」を起動しようとするとエラーが出ていた。現在これらの問題は解決されているはずだ。
同社は、一部のLinuxのGUIアプリケーションが正しく立ち上げられないようになっていた「Windows Subsystem for Linux」(WSL)の問題も修正した。同社は4月、プレビューでWSLでLinuxのGUIアプリを実行できるようにし、これまでコマンドラインツール、ユーティリティー、アプリに限定していたサポートを、GUIアプリにも拡張している。
そのほか、夜間モードを有効にしてもすぐ消える、接続したBluetoothスピーカー関連のエラー、USBプリンターに関連する問題など、一部のユーザーに影響を及ぼしていた不具合が修正された。
また、「Windows Update」ページで「Pause Updates」をクリックしても反応しない可能性があった問題も修正されている。
一部のデバイスがエラーコード「0xc1900101」で障害を起こしたり、「.NET」のアップデートをインストール後に、再びアップデートを提供しようしたりするバグも修正された。
このプレビュー版には、いくつか既知の問題も残されている。「Windows Camera」アプリが輝度のデフォルト設定に従わなかったり、ダークテーマで検索の要素が正しく表示されなかったりする場合があるという。また、「News and Interests」(ニュースと関心)のウィジェットに影響する問題もある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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