5Gを利用するデバイスに関しては、すでに発表されている「Xperia 1 III」「AQUOS R6」などスマートフォン5機種に加え、「Galaxy S21 5G」の東京2020五輪モデル「Galaxy S21 5G Olympic Games Edition SC-51B」と、「Galaxy A52 5G SC-53B」、そして従来より小型のモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi STATION SH-52B」の投入を発表。今後さらに、5Gモジュールを搭載したノートPCの提供も予定しているという。
4G対応端末では、「Xperia Ace II SO-41B」「arrows Be4 Plus F-41B」の2機種を投入するとしている。これらはいずれもドコモオンラインショップで2万円台前半から販売されるという。5Gではそこまでの低価格化が難しいことから4G対応機種を投入するに至ったそうだが、今後のラインアップは5Gを中心にしていく方針とのこと。
そしてもう1つ、デバイス面に関する新たな発表となったのが、8月下旬に提供開始予定の「home 5G」。これは、モバイル回線を固定回線の代替として利用するサービスで、単身者や若い世代から寄せられていた「申し込んですぐにWi-Fiを利用したい」という声に応えたものだ。
home 5Gは工事不要で、コンセントを挿すだけですぐ利用できる手軽さが特徴となっている。対応する端末はシャープ製の「HR01」で、モバイル通信は5Gと4Gの双方に対応することから、5Gが整備途上の現状でも利用可能としているが、一方でWi-Fiの最大通信速度が1.2Gbpsであるなど、5Gの高速通信をフルに生かす上ではボトルネックもあり、あくまで手軽に導入できることを重視したものといえるだろう。
月額料金は4950円で、「5Gギガホ プレミア」と同様、データ通信量に制限はないとのこと。「ギガホ プレミア」「ギガライト」などの利用者が契約することで「home 5Gセット」割が適用され、「ドコモ光セット割」と同様に月額1100円が割引かれるほか、「ケータイ補償サービス」とセキュリティ対策サービスが付いた「home 5G パック」(月額770円))も提供されるという。
ただし、使い放題のサービスとなるだけに、気になるのは大容量通信をした時に通信速度が大幅に低下するなど何らかの制限がかかる可能性があること。この点について井伊氏は、混み合った時に速度が低下する可能性はあるとしながらも、「可能な限りきめ細やかな帯域制御をかけていく」と話し、ネットワーク側の制御でできるだけ通信速度を落とさずに利用できる努力をしていくとのことだ。
そしてもう1つ、今回の発表ではahamoに関しても新たな取り組みが打ち出された。ahamo推進室の高山賢人氏によると、ahamoの契約数はサービス開始から約1カ月で100万を突破しているほか、他社から乗り換えた人の90%以上が満足しており、料金の安さや通信速度などに魅力を感じてもらえていると話す。
そこで、ahamoの主要ターゲットでもある新社会人に向けた新たな取り組みとして、ahamo公式のYouTubeチャンネルで7月11日に、オンラインライブ「つながる詩の日」を配信するとのこと。これはボーカロイドを活用した音楽制作をしている「ボカロP」と、インターネットで活躍している「歌い手」がペアを組んで、オリジナル曲をライブで披露するというもの。その審査には音楽に深い造詣を持つ審査員だけでなく、視聴者も参加できるという。
ahamo主催でこうしたライブを開催する理由について高山氏は、「YouTubeやTikTokなどが一般的で、アーティストの生まれ方が多様化している新しい流れの中心にいるのがデジタルネイティブ世代」であるとし、ahamoがデジタルネイティブ世代に寄り添える存在になることを目指すためだと説明した。
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