Amazonは米国時間5月11日、テキストメッセージで同社を装い、不正な広告スキームを運用したとして複数の個人(名前は非公表)をワシントン州の連邦地方裁判所に訴えた。不正なメッセージでAmazonをかたり、謝礼などを提供するとして、受信者にリンクをクリックさせ、特定の広告主やウェブサイトへのアクセスを促す手口が用いられていたという。
スパムなどをブロックするアプリ「RoboKiller」の開発元によると、知らない番号からの電話に出ない人が増えていることに伴って、米国でスパムテキストが増加しており、ロボコールをしのいでいるという(スパムテキストとスパムコールはいずれも増加傾向にある)。RoboKillerは、3月だけで74億件を超えるスパムテキストを検出したとしている。
Amazonが11日に訴えた手口では、詐欺師が謝礼金や謝礼品を提供するというテキストメッセージを送信する。標的となった受信者は、Amazonをかたるアンケートに誘導され、その後Amazonと無関係の商品を販売するウェブサイトに転送されるという。詐欺師は、トラフィックを生成したことに対する報酬を広告主やウェブサイトから受け取る。
米連邦取引委員会(FTC)は電話の利用者に対し、無償で賞金や賞品、クーポンを提供するようなテキストメッセージなどに注意するよう呼びかけている。このほか、よくあるテキスト詐欺には、ユーザーのスマートフォンがマルウェアに感染しているとするものや、荷物の出荷に関する最新情報を提供するという偽のメッセージを送るといった手口もある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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