Amazonは米国時間4月21日、傘下の米食料品スーパーマーケットチェーンWhole Foodsがワシントン州シアトルで展開する店舗に、手のひらで個人を識別する生体認証システム「Amazon One」を導入すると発表した。まず1店舗に導入し、今後数カ月で新たに7店舗に導入していく。同社はAmazon One を2020年に発表していた。Amazon Oneはこれまで、Amazonのレジなし実店舗「Amazon Go」の十数店舗でしか決済方法として利用できなかった。
Amazon Oneを決済方法として登録するには、まず店舗にある端末のスキャナーに手をかざしてから、クレジットカードを機械に挿入して情報を読み込ませると、その情報が生体情報データと紐づけられる。登録後はどのAmazon One端末でも、手のひらをかざすことで支払いができるようになる。Amazonによると、すでに数千人がこのシステムへの登録を済ませているという。
ただし、これら数千人のユーザー個人を特定できる生体認証データに、第三者の企業がアクセスできるようになっているかどうかは依然として不明だ。そうした不確実性から、セキュリティやプライバシーに関する懸念が高まっている。
Amazonは21日のプレスリリースで、「われわれはAmazon Oneを極めて安全なものに設計した」として、次のように述べている。「Amazon Oneのデバイスは複数のセキュリティ管理機能で保護されており、手のひらの画像はAmazon Oneのデバイスには保存されない。それどころか、画像は暗号化され、当社がAmazon Oneのためにクラウド上にカスタム構築した非常に安全な領域に送信され、そこで手のひらによる認証情報(palm signature)が作成される」
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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