入浴剤のヒット商品「BARTH」を手がけるTWOがフードテックへ--「価値の転換」目指す

坂本純子 (編集部)2021年05月11日 09時00分
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 渋谷ロフトの2階に、グローバルから日本のスタートアップまでさまざまな最新フードテックブランドを体験できる「FOOD TECH PARK」が4月にオープンした。緊急事態宣言を受け、渋谷ロフトは営業時間を短縮して午前11時~午後6時となっており、FOOD TECH PARKもそれに準拠している。

渋谷ロフトの2階にオープンした「FOOD TECH PARK」
渋谷ロフトの2階にオープンした「FOOD TECH PARK」

 展示商品は、「見る・触れる・知る・食す」体験ができるがコンセプトだ。残念ながら、新型コロナウイルス対策のため現在のところ試食はできないが、状況が落ち着けば併設するカフェ「2foods」で調理し、温かいものや冷たいものを提供できる準備も整えている。

 なお、2foodsは“ヘルシージャンクフード” をコンセプトとしたプラントベースドフードカフェだ。今後、2foodsとのタイアップによる商品開発なども行っていくという。

“ヘルシージャンクフード” をコンセプトとしたプラントベースドフードカフェ「2foods」と並んでいる
“ヘルシージャンクフード” をコンセプトとしたプラントベースドフードカフェ「2foods」と並んでいる

 FOOD TECH PARKは、商品ごとにタブレットを設置し、動画などのコンテンツを見ることで各商品の魅力や背景・想いを知ることができる。

FOOD TECH PARKの奥は2foodsのカフェスペース
FOOD TECH PARKの奥は2foodsのカフェスペース

 代替肉のネクストミーツは、凸版印刷とのコラボレーションにより、焼肉を食べたような感覚を味わえるミートレス・エア焼肉プロジェクトを5月14日まで展開(※その後、展示を6月15日までに延長)。

 焼肉の香りを放出できるアロマシューターにより、映像に合わせて見ている人にだけ匂いを嗅いでもらえるというもの。アロマジョインが開発を進める「アロマシューター」と、ネクストミーツが研究および開発を進める「焼肉アロマオイル」を組み合わせ、誰もが知っている焼肉とは少し異なる、大豆ミートを使ったネクストミートならではの焼肉アロマを体験できる。

焼肉を食べたような感覚を味わえるミートレス・エア焼肉プロジェクト
焼肉を食べたような感覚を味わえるミートレス・エア焼肉プロジェクト

 このFOOD TECH PARKを手がけるのは、ウェルビーイング事業を展開するTWOだ。入浴剤のヒット商品、「BARTH」を知っている方も多いのではないだろうか。中性重炭酸入浴剤による温浴効果でぐっすり眠れる、肌がきれいになるとして人気を博している。

 そうしたTWOが、なぜフードテックを手がけるのか。TWO COOの矢作嘉男氏は、理由として「価値の転換」と説明する。

 「入浴剤はかなりコモディティ化し、おそらく2~30年、言葉でいうと大げさだが大きな技術革新やイノベーションは起きていない。僕たちがマーケットに入ったことで、単純にリラックスというものよりはその先の睡眠、体をより健康にするためのものという価値に置き換えたと思っている。それがどの程度浸透したかといえばまだまだではあるが、入浴剤が仮に体の外から健康になるということだとすると、“食”は体の中に入れて健康になるもの。(TWOは)健康やウェルビーイングをやっている会社なので、外から健康になったら中からも健康になろうと。それは当然“食”だよね、という形」(矢作氏)

 ロフトで展開することについて、「日本でフードテックという言葉はまだ一般化していないかもしれないが、米国や欧州ではZ世代などが環境負荷などを考えて積極的に摂取するようになっている。日本はどうかといえば、そういう視点でフードテックやエシカルな消費はまだ起きていないので、こういう場所でやらなければいけないと思っている」(矢作氏)と話す。

 FOOD TECH PARKは、スタート当初OmniMeat(Green Monday)、NEXT MEATS(ネクストミーツ)、コンフェクショナリー・コオロギ(MNH)、SoMeat(染野屋)、andew(SpinLife)、MAAHA CHOCOLATE(Mpraeso)、アタラシイヒモノ(dot science)の計7社が出展。出展料は月額45万円から。1カ月ごとに変わっていくという。

コンフェクショナリー・コオロギ(MNH)。実際の商品を見られるほか、タブレットで商品の詳細がわかる
コンフェクショナリー・コオロギ(MNH)。実際の商品を見られるほか、タブレットで商品の詳細がわかる
1カ月ごとに商品が入れ替わるという
1カ月ごとに商品が入れ替わるという

 それぞれの製品には、地球環境をどう考えているかなどのストーリーがある。「メーカーの方がつねに現場にいてそういうことを話すのは難しいと思うので、スタッフが変わってブランドの背景を説明するようなことができる。コロナでなかなかできないが、レシピ教室や商品開発のストーリーを伝えるワークショップなどもやっていきたい」(矢作氏)

 現在は展示のみだが、今後は購入もできる体験の場として発展させていく方針だ。

TWO 2foodsの小松美貴氏(左)とTWO COOの矢作嘉男氏(右)
TWO 2foodsの小松美貴氏(左)とTWO COOの矢作嘉男氏(右)

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