Twitterは5月4日、2020年12月より一部のグループでテストを開始していた音声チャット機能「Spaces(スペース)」の正式提供を開始した。
同機能は、「Twitter版Clubhouse」などと呼ばれていたもので、今回、Twitterのフォロワー数が600人以上の全アカウントを対象に、スペースのホスト(ルームを作成・管理できるユーザー)機能を提供する。ルームでは、ホストが招待・承認したスピーカーのみが発言可能で、それ以外のユーザーは、リスナーとして会話を聞くことができる。600人以上とした理由として同社では、「既存のオーディエンスがいるため、ライブの会話の開催に適していると考えられる」としている。
iOS/Android版Twitterでは、フォローしているユーザーがスペースで発言を始めると、タイムラインの一番上に紫色のバブルが表示される。そこにリスナーとして参加すると、絵文字でのリアクションに加え、スピーカーによってピン留めされたツイートや、発言内容を目でも追えるキャプション(字幕)を確認することができる。発言リクエストをホスト側に出すことも可能だ。
スピーカーとして参加する場合は、任意のツイートをスペース上部に表示したり、キャプションのオンオフを設定可能。ライブ中のスペースをツイートすることで、フォロワーに参加を促すことができる。
安全管理機能として、ホストはスピーカーのマイクをミュートに設定したり、スペースからの退出が可能。ホストが全スピーカーを同時にミュートできる機能や、管理ページも追加されている。また、リスナー含め、スペース内のユーザーを報告したりブロックできる機能も搭載しており、ブロックした相手は、自分自身が作成したルームには参加できないほか、他のスペースに参加している最中にブロックしたユーザーが発言すると、ラベルや警告が表示される。
同社では今後の新機能として、クリエイターのマネタイズを実現する有料チケット制の導入、スケジュールとリマインダーの設定、複数人で管理できる共同ホスト、ライブキャプション(字幕)を改善するアクセシビリティの向上を予定する。さらに、タイムライン上の紫色のバブルに囲まれたプロフィール写真から、相手が参加しているスペースに入ることができるアップデートも現在テスト中という。
特に、チケット制スペースの導入については、有料のチケットを購入したユーザーだけが参加できるスペースを作成可能。ホストは、チケットの価格や販売数を設定でき、今後数カ月以内に、一部のグループでチケット制スペースを開催できるようになるという。チケット販売による収益の大部分はホストが得られる(一部Twitterにも分配)としている。
同社では、スペースの機能について感想やフィードバックがあれば、@TwitterSpacesまで投稿してほしいと呼びかけている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」