米国時間4月13日の朝、「Siri」はうっかり口を滑らせて、Appleが20日にカリフォルニア州クパチーノのキャンパスで特別イベントを開催することを明かしてしまった。それからほんの数時間後、Appleは招待状を送付し、そのイベントの開催を正式に発表した。イベントのキャッチフレーズは「Spring Loaded.(春の祭典です。)」で、実際に来週、「Apple Park」で開催される。コロナ禍により、Appleは2020年を通してイベントを完全オンラインで開催してきたが、今回のSpring Loadedでも、6月7日に開幕する「Worldwide Developers Conference(WWDC)」でも、その形態が踏襲されることになる。
Appleは、米太平洋時間20日午前10時(日本時間21日午前2時)より、Apple.comでこのイベントをライブ配信する。
Appleファンは大抵、招待状のイラストが何を意味するのか解明しようと試みる。今回のイラストは間違いなく「Apple Pencil」を想起させるものだが、その解釈は皆さんに任せるとしよう。
Appleは2月初旬から、「iPhone」「iPad」「Apple TV」「Apple Watch」「Mac」のソフトウェアアップデートをベータ版として提供してきたが、中間アップデートにしては期間が長い。通常、「iOS 13」から「iOS 14」への移行など、より大規模なアップデートには長いベータ期間がある。
それはともかく、Appleが近日中にリリースすると予想されるソフトウェアアップデートには変更点がたくさんある。例えば、Appleの「App Tracking Transparency」(ATT)機能は、この次期アップデートで利用できるようになる。ATTのリリース後は、ユーザーが明確に許可しない限り、アプリはサードパーティーのアプリやウェブサイトでユーザーを追跡できなくなる。当然、この機能は、売り込みやユーザーへの広告配信のために追跡を利用する企業の間で物議を醸している。
このアップデートには、マスクを着用した状態で「Face ID」搭載iPhoneのロックを解除する機能など、他の新機能も含まれる。この機能に関して注意しなければならないのは、「Apple Watch」を手首に装着しておく必要があるということだ。Apple Watchが二次的な認証手段として機能する。
細かい機能も多数含まれている。「Apple Music」や「Podcast」といったアプリのインターフェースの微調整やSiriの新しい声など、iOS 14.5(とAppleデバイス群向けのそれに相当するアップデート)では、バグ修正とパフォーマンスの改善以上の内容が提供される。
筆者が個人的に期待している機能の1つで、Appleが準備中とうわさされる新型「iPad Pro」にぴったりだろうと思われるのが、iPadOS 14.5で外部モニターが真にサポートされることだ。
今回のアップデートには、これまで明らかになっているものよりも、もっと多くの機能が含まれているはずだと感じるが、この直感が当たっているかどうかは、当日になってみないと分からない。
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