音楽配信サービスのSpotifyは米国時間4月13日、自動車向けデバイス「Car Thing」を限定リリースすることを発表した。車内で音楽を聴くドライバーが、Spotifyのライブラリーを簡単に操作できるようにするものだ。まずは、「Premium」プランを利用する米国有料会員の一部を対象とした招待制とし、期間限定で無料で提供するという。この特別プロモーションにより、運よく招待された人は配送料のみでこの製品を手に入れることができる。Spotifyによると、Car Thingの小売価格は79.99ドル(約8700円)になる予定だ。
希望者は、同社が13日午前に「受付開始したばかり」とするcarthing.spotify.comのウェイティングリストに登録することができる。同社は、Car Thingの初期提供個数を示しておらず、今後さらに多くのCar Thingを提供するかどうかも明らかにしていない。「今回の限定リリースに焦点を絞っている。今後の計画については確定次第、情報を共有する」とSpotifyの広報担当者は述べた。
Spotifyは、過去にも物理的な製品の構想を練ったことがあるが、実際にハードウェアを提供するのはCar Thingが初めて。何年も前からハードウェアを検討してはいたが、音楽配信サービスのみに絞り続けたことが、世界中で3億4500万人を超えるリスナーを擁する世界最大の音楽配信サービスへの成長につながった。
Car Thingは、物理的なダイヤルが付いたタッチスクリーン搭載で音声対応のチューニングデバイスに似ているが、Car Thingでドライバーが「チューニング」できるのは、Spotifyのライブラリー内の楽曲、ポッドキャスト、アルバム、プレイリストだという点が異なる。Spotifyも、Car Thingは「車内インフォテインメントシステムに対抗するものではない」としている。このデバイスには、ダッシュボードに取り付けるためのアタッチメントが付属しており、複数の中から選択できるようになっている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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