NVIDIAは米国時間4月12日、人工知能(AI)などのハイパフォーマンスコンピューティング事業を強化する新たなArmベースのCPU「Grace」を発表した。このCPUは、2023年にはスーパーコンピューターに搭載される予定だ。同社は12日から16日まで「GTC 2021」カンファレンスを開催している。
NVIDIAは、プログラマーの草分けとして知られる計算機科学者Grace Hopper氏にちなんだ名前を持つこのCPUで、処理を高速化するために複数の「Arm Neoverse」プロセッサーコアを組み込むことを選択したと、シニアディレクターParesh Kharya氏は述べた。同社によると、Graceベースのシステムは「NVIDIA DGX」ベースのシステムと比べて10倍高速だという。
A100チップと「AMD EPYC」CPUを組み合わせたNVIDIAの「Selene」は、現時点で世界で5番目に速いスーパーコンピューターとされている。一方、スイスの国立スーパーコンピューティングセンターで2023年に稼働予定の「Alps」は、Graceの搭載によってSeleneの7倍の処理速度を実現すると、Kharya氏は述べた。また、米国のロスアラモス国立研究所も、Graceを搭載したスーパーコンピューターを購入する予定だという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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