ビザ・ワールドワイド・ジャパンは4月9日、三井住友カード、アクアビットスパイラルズ、QUADRAC、凸版印刷、福岡銀行、GMOペイメントゲートウェイ、GMOフィナンシャルゲートと、「福岡市実証実験フルサポート事業」の一環として、福岡市地下鉄「天神・博多間1日フリーきっぷ」交通乗車スキーム実証実験プロジェクトを4月16日より開始すると発表した。
同実証実験では、紙の切符からデジタル切符への移行として、福岡市地下鉄の天神・博多間1日フリーきっぷを「Visaのタッチ決済」を使って購入できるようになる。タッチ決済を活用した交通乗車スキームの実用化に向け、利用者への認知向上と課題の検証を目的としている。実験期間は4月16日〜8月15日。
ポスター経由か購入サイトで決済した切符は、購入時に決済したタッチ決済対応のVisaカードや、専用の販売サイトに表示されるQRコードを駅係員がいる改札窓口の専用リーダーにかざすと乗車できるようになるほか、周辺の施設での特典利用も可能。なお、タッチ決済を利用した1日フリー切符のような、デジタル企画切符の導入は日本初だという。
なお、福岡市はAI・IoT 等の先端技術を社会課題の解決に活用するため「福岡市実証実験フルサポート事業」を実施。設定したテーマに繋がるプロジェクトを全国から募集している。今回の「地下鉄のモバイル乗車券や非接触決済を活用した新たな乗車券販売方法」は、2020年3月に採択を受けている。
福岡市交通局が運営する福岡市地下鉄では、2022年度に七隈線の天神南駅〜博多駅間のルートを開業予定。それに先立ち、天神〜博多間の回遊需要を検証するため、新たに天神・博多間1日フリーきっぷ(天神〜博多間の5駅間乗り降り自由のきっぷ)を発表した。
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