Google傘下の大規模動画サイトYouTubeは米国時間4月6日、規則に違反した動画の視聴回数が全体に占める割合を示す「Violative View Rate(VVR)」を公表した。しかし、YouTubeの総視聴回数は非常に多く、同社はその数の詳細を明らかにしていないため、そうした誤解を招く動画、危険な動画、悪意ある動画、不快な動画を、どれだけの人々が実際に視聴したかを判断するのは難しい。
YouTubeの最新のVVR値は0.16~0.18%で、これは1万回の視聴回数につき約16~18回は、コミュニティーガイドラインに違反しているとして後に削除された動画の視聴回数であることを示している。VVRは0.64~0.72%だった3年前からは明らかに減少し、この1年間はほぼ横ばいとなっている。
YouTubeは世界最大規模のオンライン動画サイトで、月間ユーザー数は20億人以上、アップロードされる動画は毎分500時間を超えている。しかし、これらの数値さえも、結論を導き出すには大まかで古い。YouTubeの月間ユーザー数が20億人を超えたのは2年前で、その数値はそれ以降更新されていない。毎分500時間という統計値の方は、3年以上更新されていない。
YouTubeの信頼および安全部門で製品管理ディレクターを務めるJennifer O'Connor氏は5日、VVRに関する記者会見で「当社は(違反動画の視聴回数を)パーセンテージで公表することを選んだ。全体としてプラットフォームに及ぼす影響を皆さんが感じ取れるようにするためだ」と語った。
「すべてを把握しているわけではない」と同氏は述べ、「そのため、視聴者への影響を追跡しようと努めている」とした。VVRは、規則違反の動画がどのくらい視聴されているかをYouTubeの信頼および安全部門が知るための方法の1つだという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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