Googleは、「Google Wifi」アプリのサポート終了を7月に予定していることを、米CNETに明らかにした。同アプリは長年、初代のGoogle Wifiメッシュルーターを管理する役割を担ってきた。サポート終了後は、ユーザーが「Google Home」アプリで家庭のネットワークとルーターの設定を管理する必要がある。Google Homeアプリは現在、第2世代「Nest Wifi」メッシュルーターの管理に対応している。
Googleの広報担当者は次のように述べた。「あらゆるデバイスの一元管理をさらに容易にする目的で、Wi-Fi機能をGoogle Homeアプリに移植した。Nest WifiはGoogle Homeアプリに標準設定されており、当社は既存のGoogle Wifiユーザーにこの同じ機能を提供する」
Google Wifiのユーザーは米国時間5月25日から、新しいデバイスを追加したり、既存の構成を拡張したりする際に、Google Homeアプリを使用することが必須になる。Googleは7月に、Google Wifiアプリのサポートを終了するとともに、同アプリをすべてのアプリストアから削除し、ユーザーにWi-Fiシステムの管理をGoogle Homeに移行するよう求めていく。
Googleはまた、同社製「OnHub」ルーターのユーザーも、Google Homeアプリに管理を移行できるようになると述べた。
Googleによると、Google Homeアプリはまた、ネットワークの診断、ビデオ会議の改善、「Googleアシスタント」の音声サポートによるハンズフリーの速度測定やネットワーク中断といったWi-Fi関連の補助機能のほか、Googleアシスタントや「Chromecast」デバイスの管理機能も提供するという。同社は2020年8月、Google Homeアプリをアップデートし、Google Wifiアプリが提供するのと同じ高度なネットワーク設定管理機能を搭載した。
Googleの広報担当者は、「ユーザーが知っていて愛用しているGoogle Wifiアプリの特長や機能のほとんどは現在、Google Homeアプリで利用可能になっている」と述べた。一部の機能は、今後のアプリのアップデートで提供される。
Googleによると、7月にGoogle Homeアプリで提供されないGoogle Wifiの機能は、特定のネットワークデバイスの速度をトラッキングする機能のみだ。この機能は、Google Homeアプリのバージョン2.38で利用できるようになる予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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