日鉄興和不動産は3月30日、同社が運営するシングルライフのための暮らし・住まいの研究所「+ONE LIFE LAB(プラスワンライフラボ)」とカスタメディアが開発した、住民間のシェアリングエコノミーツール「シェアコム」の運用を、「リビオシティ西葛西親水公園」で開始した。本件の結果を受けて、今後販売する分譲マンションなどへの展開も検討する。
シェアコムは、分譲マンションの住民と住民の間で、「モノ」の貸し借りや売り買いを仲介するだけではなく、住民が持つ「スキル」のシェアリングも仲介する、分譲マンションの住民向けシェアリングエコノミーツールだ。カスタメディアのマンションコミュニティ特化型シェアリングエコノミーツール「condo sharing」をカスタマイズし、開発された。
今回運用を開始するリビオシティ西葛西親水公園は、総戸数282戸のファミリーマンション。高圧洗浄機など所有者が限られるモノのシェアや、共用部「コモンリビング」を利用したスキルのシェアなどが可能となる。運用期間は2022年3月29日までの1年間を予定している。
サービスの内容としては、「アウトドアグッズ・ゴルフ用品・ウィンタースポーツ用品を借りたい」「誰かに英語を教えてもらいたい」といった住民のニーズに対して、同じマンションの住民の該当者がその要望に応えるという、住民間の需要と供給をマッチングするというもの。
住民がアクセス可能なポータル上でコミュニケーションを行い、個人のスマホからもアクセスが可能となっているので、住民間のコミュニケーション促進も期待できるとしている。
また、モノのシェアリングにあたっては、マンション内の共用部に専用のシェアボックスを設置して住民間で活用することで、非対面でのコミュニケーションにも対応している。
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