犬型ロボット「Spot」で知られるBoston Dynamicsが米国時間3月29日、「Stretch」という新たなロボットを披露した。
Boston Dynamicsによると、Stretchは「倉庫施設と配送センター向けに特別に設計された同社初の商用ロボット」。アーム先端の「スマートグリッパー」を使って上部または側面から箱をつかむことができ、トラックの積み荷を降ろしたり、パレットに荷物を積み込んだりすることができるという。
Boston Dynamicsが同日公開したStretchのプロトタイプを撮影した動画には、同社のSpotもカメオ出演している。
Stretchはベース部分が小さく、パレットが置けるだけの広さがあれば配備することが可能。同ロボットはまだ開発中であり、Boston Dynamicsはこれを試験導入してくれる顧客を探している。同社はStretchを2022年に商用展開することを目指している。価格はまだ公表されていない。
「Stretchは、Boston Dynamicsのモビリティ、知覚、操作の進歩を組み合わせて、ケースの取り扱いという最も困難でけがをしやすい作業に取り組む。現場で稼働させる日が来ることにわれわれは胸を躍らせている」と、Boston Dynamicsの最高経営責任者(CEO)を務めるRobert Playter氏は29日、声明のなかで述べている。
Stretchは、多用途に対応するSpotを中心としたBoston Dynamicsのロボットのラインアップに追加された、実用的な製品だ。同社の人型ロボット「Atlas」も印象的だが、これはどちらかというと、いつの日か実際に現場で稼働させるものというより、技術デモや研究デモのようだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」