韓国の自動車大手、現代自動車(ヒュンダイ)は現地時間12月11日、Boston Dynamicsの株式約80%を取得することを明らかにした。The Korea Economic Dailyは9日、買収額を約9億2100万ドル(約960億円)と報じていた。Boston Dynamicsの株式価値は11億ドル(約1140億円)と評価されている。
目を引くデザインと手頃な価格で知られるヒュンダイが、モビリティの未来を見据えてロボット事業に参入することになる。このことが自動運転車の到来を早めるのか、あるいはタンデム自動車をこぐのをロボットが支援してくれるようになるのかは分からない。ヒュンダイは、これが両社にとって実際にどのような意味があるのかということについて詳細を明らかにしていない。
ヒュンダイはBoston Dynamicsを買収し、「ロボティクスとモビリティを発展させ、人類の進歩を実現する」ことを目指すとしている。また、同社のモビリティ関連の専門技術とBoston Dynamicsのロボティクステクノロジーを組み合わせ、「人々の暮らしを変革するという構想」があるとしている。ヒュンダイはこれまでに、「歩くロボット」の研究組織やモビリティ車両の部門を立ち上げている。
Boston Dynamicsはロボット犬以外の製品、「Handle」 や「Atlas」も開発しており、この買収はヒュンダイの産業用ロボットや物流用ロボットの設計能力を高める可能性がある。
買収は2021年6月までに完了する見通しだ。取引完了後、ソフトバンクは引き続きBoston Dynamicsの株式約20%を保有する。10月に会長に就任した鄭義宣氏の下で初の買収となる。買収に関する情報は11月上旬から報じられていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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