人気の高い暗号化メッセージアプリのSignalが、中国の一部ユーザーの間で利用できなくなっていると、The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間3月16日に報じた。世界一の人口を持つ中国で同アプリがブロックされている可能性があるという。
WSJによると、中国のSignalユーザーらがメッセージの送受信の問題を報告したのは15日夜のことだ。その問題は、VPN(仮想プライベートネットワーク)を使って現在地をマスクし、中国のフィルターを回避すると解消されたと報じられている。中国では、Facebook、WhatsApp、Telegram、Twitter、Clubhouseなどのメッセージサービスやソーシャルメディアサービスが禁止されており、Signalもブロックされているならば、これらのサービスに加わったことになる。
中国がSignalを禁止したとすれば、この数カ月でSignalを禁止した2番目の国ということになる。Signalの公式Twitterアカウントは1月下旬、同アプリがイランの「Google Play」ストアで首位を獲得した後、同国で禁止されたと投稿していた。同社はその後、イランの検閲を迂回するためのTLSプロキシーの設定手順を公式ブログに掲載している。
米CNETはSignalとワシントンDCにある中国大使館にコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス