Googleは、ブラウザーの「シークレットモード」でもユーザーのインターネット閲覧データを収集していたとして提訴された裁判で、棄却を請求したが却下された。2020年6月に提出された訴状によると、Googleはユーザーが「Chrome」のシークレットモードなどのプライベートなウェブブラウザーモードを使用している場合でも「通信を傍受、追跡、収集」することにより、通信傍受とプライバシーの法律に違反しているという。
集団訴訟として提起されたこの件で、Googleは訴訟の棄却を求めたが、米連邦地裁の判事は米国時間3月12日に請求を却下した。
カリフォルニア州サンノゼにある連邦地裁のLucy Koh判事は裁定書の中で、「当法廷は、ユーザーがプライベートなブラウジングモードにしている際に、Googleが行っていたとされるデータ収集について、Googleがユーザーに通知しなかったと結論付ける」と記した。
今回の裁定は、GoogleやFacebookなどの大手IT企業に対し、消費者からどれほど多くのデータを収集しているかについて厳しい調査が続く中で示された。Googleは2020年、サードパーティーのクッキーを段階的に廃止することを明らかにした。
この訴訟ではGoogleと親会社Alphabetに対して、少なくとも50億ドル(約5500億ドル)の損害賠償を求めており、Googleが「Googleアナリティクス」、「Googleアドマネージャー」、ウェブサイトプラグインや、モバイルアプリを含むその他のアプリケーションによって、ひそかにデータを収集していると訴えている。
Googleはコメントの依頼にすぐには応じなかったが、6月にはこの訴えに反論すると述べ、ユーザーが新しいシークレットタブを開くたびに、ウェブサイトがセッション中の閲覧アクティビティーに関する情報を収集できる可能性があることを明示しているとしていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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