Elon Musk氏がTeslaのほかに経営する宇宙開発企業SpaceXは、衛星インターネットサービス「Starlink」をさらに多くの場所に展開しようとしている。具体的には、地球上の車両、船舶、航空機が対象だ。最初に報じたTeslaのファンブログTesmanianによると、SpaceXは米国時間3月4日、米連邦通信委員会(FCC)に「運用を承認する包括的ライセンス」の付与を求める申請書を提出したという。
ライセンスが付与されれば、SpaceXは米国のあらゆる種類の輸送手段にStarlinkのインターネットサービスを配信することを許可される。同社は申請書の中で、これは「米国全域を移動する車両、および世界中を移動する船舶と航空機に提供されるブロードバンド機能の範囲が拡大する、SpaceXの衛星システムにとって新たな種類の地上型コンポーネント」を承認することになるので、公共の利益にかなうと述べた。
Starlinkによるインターネットは現在、地方のコミュニティーにアンテナとルーターが提供され、招待制のベータ版サービスとして運用されているが、今回の申請書にある対象の乗り物については、同じような設計の通信ユニットを「資格のある設置担当者」が取りつける必要があるという。こうしたユニットは、帆船のマストやトラックの屋根、あるいは乗用車や客船のどこかに設置される可能性がある。SpaceXは申請書の中で、それ以上の詳細を明らかにしなかった。
ただし、乗用車が衛星インターネットに対応する乗り物の先頭を走ることはなさそうだ。Musk氏は8日、StarlinkをTesla車に接続する計画はないとツイートした。「端末が大きすぎる」からだという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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