火星に行きたければタイミングがすべてだ。Elon Musk氏は、自身の会社SpaceXが火星にロケットを打ち上げる時期について、次の適切なタイミングである2022年に間に合うとはもう考えていない。
地球から火星への有人飛行を世界で最も熱心に進めているMusk氏は以前、2022年にロボット探査機を送り込み、その2年後に有人宇宙船を送り出したいとしていた。だが、オンラインで開催された火星協会の総会で米国時間10月16日にインタビューを受けた同氏は、次世代ロケット「Starship」の準備が2023年には整い、2024年の打ち上げウィンドウ(ロケットなどの打ち上げが可能な期間)に間に合う見込みだと述べた。
地球と火星は、太陽を周回する軌道上でおおむね2年ごとに互いの距離が最も近くなる。2020年7月の数週間に、米航空宇宙局(NASA)の火星探査ローバー「Perseverance」など3つの探査機が立て続けに打ち上げられたのはこれが理由だ。
Musk氏は2024年の打ち上げウィンドウに間に合わせることについて、「努力次第で可能性はあるだろう」と語った。
ただし、この目標を達成するには、チームがイノベーションのスピードを速める必要があるとした。また、その過程でいくつかのものが壊れることを恐れてはいないと語った。
Starshipの開発プロセスについて質問を受けたMusk氏は、「われわれはおそらく、数隻の宇宙船を失うことになるだろう」と答えた。Starshipは、最終的に、一度に数十人の人々を火星に送り込めるように設計されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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