生産者と消費者をつなぐ産直アプリ「ポケットマルシェ」を運営するポケットマルシェは3月5日、同社が展開する「東北応援プロジェクト」の一環として、東北被災3県の食材が毎月順番に届く食材アソートサービス「東北3県『推しに出会える』定期便」の販売を開始した。販売価格は、4800円(税込・送料別)。
同社は、岩手県議会議員を務めていた高橋博之氏が、東日本大震災の被災地で、被災生産者と都市からボランティアで訪れた消費者が直接つながることによる「共助」の関係性構築を目にしたことがきっかけで創業した企業。
2013年開始の食べ物付き情報誌「東北食べる通信」や、2016年開始の「ポケットマルシェ」上で生産者のストーリーを長年発信している。
東北の被災生産者の10年をより多くの人に伝え、生産者と消費者が直接つながることでさらなる「共助」の関係を生む場を作るべく、東北応援プロジェクトを開始した。
同プロジェクトでは、2月17日より被災生産者の食材を「3.11応援商品」として購入できる特設サイトを公開。震災からの10年における生産者のストーリーと合わせて紹介しているほか、ライブコマースや料理教室を通じて、生産者と消費者をつなぐオンラインイベントを実施している。
今回開始した食材アソートサービスは、産直アプリ「ポケットマルシェ」では生産者から食材が直送されるのに対し、ヤマト運輸の営業倉庫に東北被災3県(岩手・宮城・福島)の生産者の食材を集約。詰め合わせて梱包し、複数の生産者の食材を一度に消費者へと配送(冷凍)するものとなる。また、4月、5月、6月の3カ月間、毎月食材を配送される。
4月は、岩手県の生産者3名の食材を1箱に詰め合わせて配送。「柿木敏由貴さんの短角牛バラスライス焼肉用150g(久慈市)」「高橋誠さんの白金豚モモブロック500g(花巻市)」「馬場淳さんの冷凍ホワイトアスパラガス5本(二戸市)」。
5月は、宮城県の生産者3名の食材を1箱に詰め合わせて配送。「臼井壯太朗さんの極上天然まぐろ100%のたたき250g(気仙沼市)」「佐藤裕美さんの赤豚のカタ切り落とし250g(登米市)」「柴田修司さんの冷凍いちご500g(亘理郡山元町)」。
6月の福島県食材については、後日購入者に通知するという。同社によると、高橋氏が提唱した地域と多様な形で関わる「関係人口」の創出を意図し、ただ商品を購入するだけではなく、Zoom交流会(商品発送日から1週間以内での開催を予定する購入特典)を通じて購入者が生産者と直接やりとりできる仕組みも導入しているという。
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