NVIDIAは米国時間2月24日、2021会計年度第4四半期決算(1月31日締め)を発表した。売上高はアナリストの予想を上回り、ゲームとデータセンターの両事業で過去最高を記録した。
第4四半期の売上高は前年同期比61%増の50億ドルで、非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は3.10ドルだった。
アナリストは売上高を48億2000万ドル、1株当たり利益を2.81ドルと見込んでいた。
通年では、売上高が前年同期比53%増の166億8000万ドルで、過去最高となった。非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は10ドルだった。
最高経営責任者(CEO)のJensen Huang氏は発表の中で、「第4四半期は再び記録的な四半期となり、NVIDIAのコンピューティングプラットフォームの大躍進で締めくくることができた。当社が高速化したコンピューティングに先駆的に取り組んできたことで、ゲーミングが世界で最も人気の高いエンターテイメントとなり、スーパーコンピューティングをあらゆる研究者が利用できるようになり、人工知能(AI)がテクノロジーにおける最も重要な力として台頭してきた」と述べた。
データセンター事業の第4四半期の売上高は、前年同期比97%増の19億ドル。通年の売上高は前年比124%増の67億ドルで、過去最高を記録した。
NVIDIAは2020年5月にGPU「A100」シリーズをリリースしたのに続いて、第4四半期には「A100 Tensor Core GPU」を搭載したOEMサーバーの第1陣を発表した。同社はまた「NVIDIA DGX A100」システムで、Google Cloudのベアメタル版「Anthos」に対応した。
第4四半期のゲーミング事業の売上高は、前年同期比67%増の25億ドル、通年では41%増の77億6000万ドルで、いずれも過去最高を記録した。同四半期には、「GeForce RTX 30」シリーズGPUを搭載した、ゲーマーやクリエイター向けのノートPC70種以上など、過去最大規模のリリースを行っている。
プロフェッショナルビジュアライゼーション事業は、売上高が前年同期比7%減の3億700万ドル。通年では13%減の10億5000万ドルとなった。
オートモーティブ事業の売上高は、前年同期比11%減の1億4500万ドル。通年は23%減の5億3600万ドルだった。
Huang氏は、「Armの買収は順調に進んでおり、エコシステム全体に膨大な新しい機会を生み出すことになるだろう」と述べた。同社は2020年9月に、半導体設計大手Armを400億ドルで買収する意向を明らかにした。業界はこの買収案に対して懸念を示したものの、規制当局による審査プロセスは軌道に乗っているという。
同社は2022会計年度第1四半期の売上高を、53億ドル(プラスマイナス2%)と予想している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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