電子デバイスを制御する方法としては、キーボード入力、マウス操作、タッチパネル操作、音声コマンド入力のほか、カメラでジェスチャーを認識させるなど、さまざまなUIが実用化されている。
これに対しAppleは、スマートグラスやHMDのような頭に装着するウェアラブルデバイスを使い、装着者の動きをジェスチャーとして認識する技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間2月4日に「MONITORING A USER OF A HEAD-WEARABLE ELECTRONIC DEVICE」(公開特許番号「US 2021/0034145 A1」)として公開された。出願日は2020年10月19日。
この特許は、頭用ウェアラブルデバイスに取り付けたセンサーで装着者の頭や顔がどのように動いたか捉え、その動きをジェスチャーとして用いる技術を説明したもの。実施例では、スマートグラスやHMD、VRゴーグルのようなデバイスを装着しているユーザーが描かれている。帽子のような形状をしたウェアラブルデバイスでも、同特許は適用可能だ。
装着者の動きは、デバイスから装着者へ光を照射し、反射光を検出して捉える。複数のセンサーで取得した動きデータを解析することでジェスチャーを認識し、このウェアラブルデバイスやほかのデバイスに対する操作などに利用する。ジェスチャーとしては、口の開閉、瞬き、ウインク、表情の変化、ハミング、ウェアラブルデバイスの脱着などがある。
センサーで装着者の心拍数、心拍数の変動を取得するアイデアにも言及している。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
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