「More of What You Do(同じワークアウトをもっと行う)」「Try Something New(新しいワークアウトに挑戦する)」「Popular(人気)」などの項目があるが、これらは減量に効くルーティーンを自信を持って組み立てるためのガイダンスにはならない。そうしたガイダンスが欠けていることから、Apple Fitness+は、よくできたトレーニング動画集のように思えることもある。専門家にクラスをまとめさせて「1カ月で減量」のようなプレイリストを作ることは難しい事ではないだろう。そうしたプレイリストがあれば、筆者は毎日、それを再生して、プロが指示したことをそのままこなせばいい。
それができないため、筆者はダンスやHIITなどの有酸素運動多めのセッションと、筋力トレーニングやヨガのクラスなど、さまざまなエクササイズを組み合わせて、1週間で独自のワークアウトプログラムを作った。自分の限られたエクササイズの知識からすると、よくできた包括的なプログラムのように思えるが、基本的にトレーニングを進めながら組み立てたものなので、内容を変更したらもっと効果的になるのではないだろうか、と悩ましくもなる。
Apple Fitness+を使い始めてから数日で、他の問題にも気づいた。それは、クラスの難易度が分かりにくいことだ。さまざまな種類のクラスを紹介する「Absolute Beginner」(全くの初心者向け)クラスがあるが、メインのトレーニング動画自体は「ビギナー」や「ハード」などの基準で分類されておらず、クラスを担当するトレーナーとワークアウト中に再生される音楽のジャンルだけが違うように思える。
しばらくしてから、それぞれの動画に複数のトレーナーがいることに気づいた。1人のトレーナーが「比較的簡単な」ワークアウト(例えば、床に膝を付いた状態での腕立て伏せなど)、メインのトレーナーは標準のワークアウト、3人目のトレーナーは難易度の高いワークアウトを実演してくれているので、自分に合った難易度でワークアウトをこなすことができる。提供されているそれぞれの動画で、どのレベルの人も何らかの効果を得られるようにすることが狙いなのだと思うが、最初はその意図が理解できなかった。操作も少し分かりづらく感じ、「きっとこれでいいのだろう」というアプローチをとらざるを得なかった。これに関しても、アプリ内のガイダンスがもっと充実していたら、初心者には大助かりだと思う。
とはいえ、最初の1週間のワークアウトは本当に楽しかったし、すでに体重が減っていることもうれしくて仕方がない。他にも楽しかったことを、以下に挙げてみる。
Apple Fitness+の仕組みを理解するのに時間はかからなかったし、作り上げた1週間のルーティンはこなすたびにくたくたになるほどハードなものだが、それでいて連日できないというほど厳しくはない。より長時間のZwiftを利用したサイクリングと組み合わせることでこのプロセスを楽しく続けられそうなことに加え、重要な点として体重も落ちていきそうだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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