Appleは1月27日、「iOS 14.4」と「watchOS 7.3」の正式版をリリースした。これらのアップデートにより、Apple Watchの心電図アプリケーションと不規則な心拍の通知機能を利用できる。不整脈に最も多い心房細動(AFib)の兆候を検知するために役立つ。心房細動は、治療をせずに放置すると、世界で2番目に多い死因である脳卒中につながるおそれがあるとしている。
日本で初めて、消費者向け製品としてユーザーが手首の上で心電図を記録できるものとなる。心房細動は自覚症状がない場合もあり、異常を検知したときに知らせてくれる機能があれば安心できる。
米国では2018年12月からすでに多くの人の健康に役立てられており、日本でも長くリリースが期待されてきた。なお、2020年にアップルが医療機器としての承認・認証を取得したのはApple Watch本体ではなくアプリケーションであることから、医療機器販売の免許や専門の販売スタッフなどなしに量販店などで入手が可能となっている。
アップデートは、iOS 14.4はiPhone端末の「設定」-「一般」-「ソフトウェア・アップデート」からダウンロードし、インストールできる。watchOS 7.3は、iPhone内の「Watch」アプリより、「一般」-「ソフトウェア・アップデート」からインストールできる。
まず心電図を記録する場合、電気心拍センサーを搭載するApple Watch Series 4、5、6のいずれかが必要になる。「不規則な心拍の通知機能」は、光学式心拍センサーを使用するためApple Watch Series 3以降で使用できる。
不規則な心拍の通知機能は、心房細動(AFib)の兆候がないかをバックグラウンドでユーザーの心拍リズムを時折チェック。最低65分以上の時間をかけて5回の心拍リズムのチェックを行い、不規則な心拍リズムが検出されるとユーザーに通知される。
さっそく心電図アプリの体験と、不規則な心拍の通知機能の設定方法も含めてお伝えしていこう。なお、今回の執筆にあたっては、Apple Watch Series 6を使用している。
iPhone、Apple Watchともに最新OSにアップデートした後、Apple WatchのDigital Crownをワンプッシュしてアプリケーションの一覧を見ると、心電図のアイコンが増えているのがわかる。さっそく起動してみると「“心電図”を設定するには、iPhoneの“ヘルスケア”Appを開いてください」と表示された。まずはiPhoneで設定が必要になるようだ。
iPhoneの「ヘルスケア」アプリを起動し、スクロールをすると「不規則な心配の通知を設定」「Apple Watchで心電図がとれます」との概要が表示されるので、案内に従って確認と設定をしていく。
不規則な心配の通知の設定では、「生年月日」と「過去に医師から心房細動と診断されたことがありますか?」との問いがある。すでに診断されている場合、症状を追跡するものではない点に注意が必要だ。心電図の設定は、「生年月日」のみ。いずれの場合にも、「知っておくべき4つのこと」が表示され、心臓発作は見つけられないことなどがそれぞれ注意喚起される。
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