自宅まで荷物や食事を届けてくれる宅配便やデリバリーの待ち時間に対するストレスを解消するサービス「LoBeam(ロービーム)」が登場した。開発したのは、ロケーションテックを手掛けるLogical Fabrics。「ウーバーイーツが登場して、配達してくれる人の位置情報がわかることで、こんなにも待ち時間のストレスが少なくなることがわかった。これを訪問サービスのすべてで使えるようにしたかった」とLogical Fabrics 代表取締役の堺礼氏は開発のきっかけを話す。
「配達してくれる人の位置情報がわかるだけで、ユーザーエクスペリエンスは向上する。これはウーバーイーツが世界的に証明した。これをもっとほかの訪問サービスに広げたら、もっと生活や便利になるのに、なかなかそういったサービスは始まらない。ならば自分でやろうと思った」と立ち上げたのがLoBeamだ。
スタッフの到着予想時間と現在位置をリアルタイムでユーザーに知らせることができ、ユーザー側はアプリなどのインストールは不要。通知は携帯電話のショートメッセージを活用する。
ユーザー側の利用料は不要。Logical Fabricsは、訪問サービスを手掛ける企業へ月額7980円~サービスを提供することで収益を得る。ショートメールを活用した標準プランが1件74円~。ショートメールなしのプランも1件48円~用意する。
「宅配便などは午前中や12~14時など、ある程度の到着時間を区切ってお願いできるが12時に来るのと、14時に届くのでは、その日の過ごし方自体が変わってくる。待っている間は、外出もできないし、やることが制限されてしまう。そのストレスを解消したかった」(堺氏)と自らの体験からサービスを生み出した。
サービス導入の対象にしているのは「送迎、配達、クリーニングなどあらゆる訪問サービス」(堺氏)と幅広く捉えるが、「出張買い取りや代行運転なども想定している。個人事業主の方が多い事業領域のため、自社でアプリの開発などは難しい。そういった方に利用してもらうことで、より便利さを打ち出していきたい」(堺氏)とする。
すでに、堀江貴文氏にもプレゼンし、手応えを得ているというLoBeamだが、「サービスを世の中に認知してもらう事」と今後を見据える。「代行運転は、到着までの時間がわかれば注文の仕方が変わってくる。混み合っていて到着が40分後であれば、さらに追加注文する人も出てくるため、飲食店側への呼びかけもしてみたい」と目線を変えたアプローチも視野に入れる。
「今後は、需要地や移動経路等のビッグデータを蓄積し、AIを用いて、業務効率の向上につなげる。『待つストレス』をゼロにすることで、デリバリーサービスを利用できる社会にしていきたい。2021年には500社導入を目標にしている」と堺氏はサービス全体の改変を目指す。
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