内部告発サイト「WikiLeaks」の創設者で、英国で身柄を拘束されているJulian Assange被告について、ロンドンの裁判所は現地時間1月4日、米国への身柄引き渡しを認めないとの裁定を下した。Vanessa Baraitser判事が被告の精神状態を理由に米国からの身柄引き渡し要求を拒否した。
Assange被告はスパイ容疑で米国から指名手配されており、イラクとアフガニスタンでの戦争に関する機密情報を暴露する目的で米軍のデータベースのハッキングを企てたとして、18件の罪状で起訴されている。有罪が確定すれば、Assange被告は175年の懲役刑を言い渡される可能性があるが、米国政府は4〜6年程度の懲役刑になる可能性が高いとしている。
Baraitser判事は4日に下した裁定の中で、Assange被告の自傷行為や自殺念慮といった証拠から考えて、米国の刑務所制度の下では同被告が自殺を図る恐れが高いとした。判事はAssange被告の自殺を防ぐためとして米国側が説明した対策に納得せず、同被告が自身の「知性」と「決意」をもってあらゆる対策を回避する可能性が高いとも述べた。
Assange被告は、2019年4月に英国で逮捕された後、2020年末に身柄引き渡し命令を不服として申し立てていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」