内部告発サイト「WikiLeaks」の創設者であるJulian Assange容疑者が在英エクアドル大使館で現地時間4月11日、ロンドン警視庁に身柄を拘束された。Assange容疑者は7年近く同大使館に籠っていた。
Assange容疑者はロンドン市内のウエストミンスター治安裁判所に移送され、保釈条件違反で有罪となった。この罪は最長1年の実刑判決となる可能性がある。
大使館という聖域を離れたことで、Assange容疑者は米国に送還される可能性もある。47歳の同容疑者は、米司法省が「米国史上、最大級の機密情報漏えい」と呼ぶ事件に加担したとして起訴された。司法省は11日、逮捕は米英間の犯罪者引渡条約に従ったものだと述べた。
ロンドン警視庁は声明の中で、今回の逮捕はエクアドルが亡命の受け入れを撤回したことを受けて大使館内で行われたことを明らかにした。英国のSajid Javid内務大臣は、ツイートでAssange容疑者の逮捕を認めた。
WikiLeaksはTwitterで、「エクアドルは国際法に反してAssange氏の政治亡命を違法に取り消した」と述べている。
米司法省は11日、「機密指定された米政府のコンピュータのパスワードを破るのに同意したことで、共謀してコンピュータに侵入した」罪に対する米連邦政府の起訴に関連して、2018年3月にさかのぼる裁判所への提出書類を公開した。起訴状によると、Assange容疑者は2010年3月、米陸軍の情報分析官だったChelsea Manning容疑者と共謀して、米国防総省のネットワークへのアクセスを試みたとされている。
エクアドルのLenin Moreno大統領は11日、Twitterに動画の声明を投稿し、Assange容疑者の「無礼で攻撃的な行動」などのため、同容疑者の亡命をこれ以上受け入れられないと述べた。
In a sovereign decision Ecuador withdrew the asylum status to Julian Assange after his repeated violations to international conventions and daily-life protocols. #EcuadorSoberano pic.twitter.com/pZsDsYNI0B
— Lenín Moreno (@Lenin) 2019年4月11日
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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