ビジネスでは、報告や議事録など、メモを文章化して他の人に見せる機会が多いが、それが苦手で苦痛だという人も多いだろう。本書では、文章を書くときに役立つメモのしかたと、メモから文章を起こす方法についても、その過程が丁寧に説明されている。簡単なスケッチを残す方法など、すぐにでも真似したいメモの取り方が提案されており、一度身に着けておくと、今後、かなり楽な気持ちで文を書けるようになるはずだ。
著者は、まず、さまざまな状況においてメモを取る可能性があることを示す。人との打ち合わせやインタビュー時はもちろんのこと、1人でアイデアを練るときや、日常の生活においても、「あ!」というひらめき(素晴らしいアイデアだけでなく、やらなければいけないタスクなど)がいつ何時浮かぶか分からない。普段から、メモをすることを習慣にしておけば、たしかに「うっかり忘れ」も減る上、覚えておきたい提案や情報を、記憶の彼方に忘れてしまうこともない。
メモをすることの重要性については、メモやノートに関する多くの本で言われてきている。しかし、どのような道具を使ってメモをするかということ以上に、どのようなことをどのように書いておき、どのようにまとめる(アウトプットする)かということについて、徹底的に詳しく書かれている本書は、非常に実践的で役に立つ。
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