普段私たちには、何気なく考えていることというのが、案外たくさんある。それらは、何も記録に残さなければ、おそらく3秒もすれば自分の頭から消えてしまって、何を考えていたのかも忘れてしまうだろう。それならそれでもいいのかもしれないが、しかし、なんとももったいない話ではある。職場だろうと家だろうと、把握できないほど多くの物ごとについてせっかく考えているのに、それらは次の思考に流されて消えていってしまう。それらをそっとすくって貯めておけば、自身にとって、大いなる資産になるかもしれないのに。
そこで、思考をすくい上げる場所として著者が提案するのが、スマホのメモだ。今や、ビジネスパーソンでスマホを持っていない人はほとんどいないだろう。ましてや、本書に興味を持つような人であればなおさらだ。そのスマホを「思考をメモ」することに使うと、どんなことが起きるのか。スマホメモを俯瞰して見ることによって、思わぬつながりを発見したり、ちょっとしたひらめきから、まったく違う視点を発見したり。
メモを取り始めたからといって、急に何かが大きく変わったりはしないだろうが、ひとつのメモが10になり100になり1000になっていったら、メモがひとつだった頃とは変わっていることに気づくのではないか。本書で教えてくれるのは、そんな期待が持てるメモ術だ。
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