DoorDashが米国時間12月9日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。初値は182ドル(約1万9000円)で、8日夜に設定されていた新規株式公開(IPO)価格(102ドル:約1万600円)を大幅に上回った。終値は189.51ドル(約2万円)で初日の取引を終えた。
DoorDashの直近の非公開評価額は160億ドル(約1兆6700億円)だったが、CNBCによれば、9日には株式市場における時価総額は約600億ドル(約6兆2500億円)に達している。投資家は同社が飛躍的な成長を遂げていることから、期待が持てるとしている。DoorDashは11月に米証券取引委員会(SEC)に提出したIPO申請書類の中で、同社のプラットフォームを利用する顧客は1800万人以上、業者は39万人以上、Dasherとして知られる配達員は100万人以上であることを明らかにしている。また、サブスクリプションプログラム「DashPass」の会員が500万人を突破したことも明らかにした。
最高経営責任者(CEO)で共同創業者のTony Xu氏は、IPO申請書類に添えた書簡で、「アイスクリームを溶ける前に、ピザを冷める前に届け、食料品を1時間以内に配達することが可能になれば、市内でのあらゆる商品のオンデマンド配達を実現できる」としていた。
DoorDash is officially on the @NYSE! We’re proud to take the next step toward our mission of growing and empowering local economies. https://t.co/5OuZDxMN2Z
— DoorDash (@DoorDash) December 9, 2020
DoorDashは2013年に創業した。ここ数カ月は好業績が続いた。新型コロナウイルスによって世界中の人が外出を控え、自宅で過ごしていたためだ。
DoorDashは申請書類の中で、事業のリスク要因として、UberやGrubhubなどとの激しい競争に直面していることを挙げている。また、Dasher(配達員)が従業員に分類し直されれば、事業は悪影響を受けるとした。さらに、もう1つのリスク要因は、「費用対効果の高い方法でDasherを引きつけて維持する」能力にあるとしている。DoorDashは、「当社のプラットフォームや会社に対する否定的な見方は、われわれの評判やブランド、地域のネットワーク効果を損なう可能性がある」と述べていた。
DoorDashは、NYSEにティッカーシンボル「DASH」で上場した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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