ミラクルミートのDAIZ、兼松グループと資本業務提携--国内外へ販路拡大

 発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するDAIZは12月10日、兼松・兼松食品と資本業務提携契約を締結したと発表した。

 ミラクルミートは、従来植物肉の主原料として使用されてきた大豆搾油後の残渣物(脱脂加工大豆)ではなく、丸大豆を使用した植物肉。オレイン酸リッチ大豆を使用することで、大豆特有の臭みを無くし、異風味を低減しているのが特徴。

 また、味や機能性を自在にコントロールするコア技術「落合式ハイプレッシャー法」で大豆を発芽させ、旨味や栄養価を増大させており、その発芽大豆をエクストルーダー(押出成形機)にかけ、膨化成形技術により、肉のような弾力と食感を再現している。

 同社によると、兼松グループとは、ミラクルミートを通じて、2019年より市場開拓を進めていたという。兼松グループは、大豆原料調達から最終製品販売までのバリューチェーンを構築。畜肉事業は各商品で業界トップクラスの市場シェアで国内外に幅広い販路を持っており、食品事業においても加工品に注力して多彩な販売ネットワークを有する。

 同提携により、大豆原料調達から最終製品販売までのバリューチェーンを構築する兼松グループの総合力を生かし、日本だけでなく、北米・欧州・アジアなど国内外へ販路拡大を図るという。

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