米サイバー軍は米国時間12月4日、米国とオーストラリアがサイバー防衛で連携する共同協定に署名したことを明らかにした。11月3日に調印された「The Cyber Training Capabilities Project Arrangement」の目標は、オーストラリア国防軍が米サイバー軍のサイバー訓練システムにフィードバックを提供することで、両軍がサイバー攻撃に対する防御を演習できるようにすることだ。
シミュレーションを使ったこの訓練システム「Persistent Cyber Training Environment(PCTE)」は、両国でサイバーセキュリティ作戦が「サイバーの戦術、技術、手順の即応性を高める」のに役立つと、米サイバー軍は米国防総省サイトに掲載されたニュースリリースで述べた。
オーストラリア国防軍の情報戦部隊を率いるMarcus Thompson少将はリリースの中で、「オーストラリアと米国には、サイバー能力の開発と、サイバー空間で戦い勝つための演習で連携してきた確固たる歴史がある」と述べた。
米陸軍で防衛関連の輸出と連携を担当するElizabeth Wilson副次官補はリリースで、今回の協定は、米陸軍と同盟国の間で初めてサイバーセキュリティに限定して交わされた取り決めになるとした。
「既知および潜在的な敵性脅威に対抗するため、陸軍は戦略的思考を再調整している。賢明な判断の下、新興のスマート技術に投資する取り組みに再注力してきた。こうした技術は、わが国の戦争を戦い勝つ能力を強化するだろう」(Wilson氏)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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