Googleは、業務用モバイルデバイスを一括管理するための中小企業向けソリューションとして、Androidスマートフォン専用のモバイルデバイス管理(MDM)サービス「Android Enterprise Essentials」を発表した。
Android Enterprise Essentialsについて、Googleは、中小企業で必要とされる最小限な機能に絞ることで、専任のIT管理者なしで容易に運用可能にしたと説明。同時に、比較的安価な料金で利用可能としている。
管理下のスマートフォンを使うにはPIN入力を必要とし、不正利用によるデータ流出を防ぐ。データには暗号化も施し、流出時の情報漏えいに備える。マルウェア対策機能も搭載しており、危険なアプリのインストールや動作を阻止できる。「Google Play」以外からのアプリインストールも阻める。
盗まれたり落としたりしてスマートフォンを紛失した場合は、管理用ポータルサイトから遠隔操作でデータを一括消去できる。また、リセットして再アクティベーションするまで使えなくすることや、完全に登録を抹消することも可能。
Googleは、Android Enterprise Essentialsを認定代理店経由で提供する。管理対象のスマートフォンも、その代理店で販売する。
提供は、まず米国と英国で開始し、それ以外の地域で2021年より順次始める。料金は明らかにしていない。ポータルサイトの対応言語に日本語が含まれるので、日本での提供も予定されているようだ。
Android Enterprise Essentialsの紹介ビデオ(出典:Google/YouTube)
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