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30年続く「献立を考える」悩みを解放したい--ニチレイが手がけるアプリ「conomeal kitchen」 - (page 2)

坂本純子 (編集部)2020年11月18日 15時00分
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ニチレイがなぜ献立提案アプリなのか

 ニチレイといえば、冷凍食品のイメージを持つ人も多いだろう。そのニチレイがなぜ献立提案アプリを手がけるのか。

 関屋氏は、「これまでは、広くあまねく“おいしい食”をつくって届ける。それが(企業としての)価値の提供の方法だったが、今後はひとりひとりのお客様とつながって、その人にあった“おいしい食”を届ける必要があると考えた」と説明する。

ニチレイ 技術戦略企画部 事業開発グループの関屋英理子氏
ニチレイ 技術戦略企画部 事業開発グループの関屋英理子氏

 実は、ニチレイにおける一般家庭向け冷凍食品の売り上げは全体の11%にとどまる。このほかにも、水産/畜産業、低温物流などの事業を手がける。

ニチレイにおける冷凍食品の売り上げは全体の11%
ニチレイにおける冷凍食品の売り上げは全体の11%
ニチレイの売り上げ構成
ニチレイの売り上げ構成

 食品産業はいま、転換点にあるという。「国内食品会社は2040年までに危機が迫る」といわれており、その背景には(1)さまざまな業種が食産業に参入し、食品産業同士の競争から異業種との競争に変わっていること、(2)ユーザーの求めるものが、個別最適化されたものへ変化していること、(3)製造はロボットによる自動化が進み、流通は無人運転になるなど、デジタル化により産業の担い手の変化――といった、3つの環境要素があると分析する。

 そうした中で、ニチレイは新たなイノベーションを起こすため、2017年に事業開発グループを発足した。そうして誕生した新規事業がこのconomealだ。

 アプリは無料で提供するが、今後はアプリ内課金も検討しているという。また、食の嗜好(しこう)性、食の選択、食事結果、評価といった蓄積したデータを使い、同社の商品開発、マーケティングに役立てる。また、Conomeal APIとしてデータをサービス事業者に提供するなどし、ビジネスモデルを確立していく考えだ。

今後のビジネスモデル
今後のビジネスモデル

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