ニチレイは9月30日、ユーザーの食の好みに基づき、つくりおき献立を提案するスマートフォン用アプリ「conomeal kitchen(このみるきっちん)」(試用版)の提供を開始したと発表した。ウェブサイトからベータテストの申込みができる。現在はiOS版のみ。
これまでの各種調査によると、家庭で料理をする際の苦労点として、多くの人が日々の献立作りを挙げていたという。また、自社調査においても、家族の好みやその日の体調なども考慮し、毎日の献立を考えることにストレスを感じている人が多いことがわかった。
加えて、献立が決まった後もその献立に沿った食材の購入や調理など、食事をするまでにさまざまな負担が発生する。新型コロナウイルス感染症の影響で、まとめ買いや家庭での食事機会が増えているという状況もある。
これらの課題に対して同社グループでは、ひとつの価値提供として、冷凍食品という簡便性の高い商品の製造販売を行っており、今後も継続・発展させていくという。
一方で、自ら調理したいが献立作りに苦労している人に対し、自分の好みにあった献立を提案し、食材のまとめ買いや調理工程までの情報提供を行うことも、課題解決の方法のひとつであると考え、今回のconomeal kitchenを開発した。
conomeal kitchenは、ユーザーの食の好みにあわせてさまざまな献立を提案するアプリ。6つの質問に答えることで、「食タイプ」と呼ぶ基本的な食に対する価値観を診断するのが特徴だ。
一般的な献立提案アプリでは、ユーザー自身による食材やジャンルなどのキーワード設定が必要だが、同アプリではユーザーの食タイプに基づきAIが自動的に献立提案を実施する。
また、食事を選ぶ際の「なにかさっぱりしたものよい」といった感性的なキーワードからAIが提案することも可能。
ユーザーは気分や体調などにあわせて、最大5日間の献立を決定できる。なお、これらの提案と決定が繰り返されることでAIが学習を深め、ユーザーが好む献立提案の精度が向上するという。
さらに、毎日の料理負担を軽減するため、同アプリでは自家製ミールキットのつくりおきレシピも紹介。まとめて下ごしらえし、自家製ミールキットを作ることで、日々の調理時間の短縮にも役立てられる。
同社では、自家製ミールキットを作っていない日や急に何かを作る場合にも便利な一品レシピも豊富に用意する。なお、一品レシピは東京ガスの食情報センターより提供を受けているという。
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