アップルは11月11日、スペシャルイベントを開催し、Armベースの新チップ「Apple M1」を搭載したデスクトップコンピュータ「Mac mini」を発表した。同日よりすでにウェブサイトで予約を受け付けており、11月17日に発売する。
Apple M1は、「Apple Silicon」として6月に発表されていたArmベースの自社開発チップだ。4コアの高速コア、4コアの省電力コアを備えた8コアCPUと、8コアGPU、16コアのニューラルエンジン、最新世代のISPに加え、SoC内にDRAMを統合した「ユニファイドメモリアーキテクチャ」を採用することでメモリ間のスループットを改善した。プロセスルールは、最新の5nm世代で、総トランジスタ数は160億におよぶ。
Mac miniの価格は、256GBストレージモデルが7万2800円(税別)〜。ほか512GBストレージモデルが9万2800円(税別)〜がラインアップする。Mac miniのストレージはオールフラッシュを採用しており、最大2TB(+6万円)が選べる。なお、標準は8GBメモリ搭載だが+2万円すると16GBモデルが選べる。
8コアCPUの処理能力は、前の世代と比べて最大3倍高速となった。グラフィックスは最大6倍高速だ。Neural Engineにより、機械学習は最大15倍高速になったとしている。さらに一世代前のモデルと比べて、消費電力を最大60パーセント低く抑えられるという。しかしながら、おなじみの縦横19.7cmのデザインはそのまま変わらない。
M1 Macに搭載されたOS「macOS Big Sur」は、M1チップの能力を引き出すために開発されたもの。Mac miniのスリープ解除もほとんど一瞬になるなど、両者が連係することでパフォーマンスの大幅な向上ができるとしている。
心配になるのが対応アプリケーションだが、Rosetta 2により、今愛用しているアプリもそのまま使えるほか、iPhoneアプリとiPadアプリが、初めてmacOS上で使えるようになったとしている。
アップルは同日、Mac miniのほかに「MacBook Air」と「MacBook Pro」も発表している。
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