KDDI、スマートグラス「NrealLight」を12月1日に発売--スマホ接続型、税込6万9799円

 KDDIは11月10日、Nrealと共同で開発したスマートグラス「NrealLight」を12月1日に発売すると発表した。販売価格は税込6万9799円。発売に先立ち、11月11日午前10時から予約を開始する。


 NrealLightは、メガネのように折りたためる軽量かつコンパクトなスマートグラス。スマートフォンと接続することで利用でき、従来のコンピューティングユニットを別に用意するタイプや、一体型のスマートグラスと比較し、持ち運びが容易としている。


 機能としては、Androidアプリをグラス内で起動してプライベートなセカンドスクリーンとして利用できる「ミラーリングモード」のほか、グラス内で空間上に映像を映し出すMR(Mixed Reality)モードを実装。

 目の前に100インチ規模のプライベートな仮想スクリーンを広げることも可能で、TV動画配信サービス「TELASA」「Paravi」「FODプレミアム」がセットになったテレビパック のコンテンツや「smash.」をはじめとした動画視聴のほか、さまざまなゲームを自由な姿勢で楽しむことができる。


 パネル解像度はフルHD。重量は約106g、対応視野角は約52度、搭載カメラは3基、接続インターフェースはUSB Type-C。SLAM(自己位置推定)、6DoF、平面検知、画像認識などの機能を搭載する。なお、対応する現行モデルは「Xperia 5 II」と「Galaxy Note20 Ultra 5G」の2機種のみ。今後発表される新型スマートフォンにて対応モデルを追加していくという。

 KDDIコンセプトショップ「GINZA 456 Created by KDDI」にて11月11日から先行展示し、他の全国21カ所のKDDI直営店および、沖縄セルラー直営店では、12月1日から展示を開始。YouTubeやGoogle Chromeなどの画面が空間上に広がる様子が体験できるという。ARゲーム「スペースチャンネル5 AR」などのコンテンツも用意する。


 同社は、Nrealと2019年5月に戦略的パートナーシップを締結。日本国内におけるXR技術を活用したスマートグラスの企画開発や受容性の検証など、さまざまな取り組みを実施。今後は、ARを用いた作業マニュアルの表示といった遠隔作業支援などのビジネスシーンに活用できるデバイスとして、法人向けの提案も行っていくという。

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