中国で最大規模のハッキングコンテストTianfu Cup(天府杯)2020で、今日の主要なソフトウェアプログラムの多くが、これまで見たことのないような新しいエクスプロイトによってハッキングされた。
成都市で開催された第3回天府杯は、現地時間11月8日に閉幕した。主催者は「2020年のコンテストで、多くの成熟した強力なターゲットが打ち負かされた」と述べた。以下のソフトウェアに対して、エクスプロイトの成功が確認された。
参加したのは中国のハッカーチーム15組だ。独自のエクスプロイトを使って選択した標的に1回あたり5分間のハッキングを3回試みた。
攻撃が成功するたび、研究者チームには賞金が加算された。賞金額は、選んだ標的と脆弱性の種類によって異なる。
コンテストの規約に従い、使用されたエクスプロイトはすべてソフトウェアプロバイダー各社に報告された。この規約は、2000年代後半から欧米で開催されている、より伝統あるハッキングコンテスト「Pwn2Own」のルールをモデルに作成されている。
例年、TianfuCupとPwn2Ownのコンテスト後に行われるのと同様に、今回明らかになったすべてのバグに対し、パッチが数日から数週間の間に提供される見込みだ。
優勝したのは、中国のテクノロジー大手である奇虎360(Qihoo 360 Technology)のチームだ。「360 ESG Vulnerability Research Institute」と命名されたこのチームは、2020年の賞金総額121万ドル(約1億2500万円)の3分の2近くを占める74億4500ドル(約7700万円)を獲得した。
2位はAntFinancial Lightyear Security Lab、3位はセキュリティ研究者Pang氏だった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス