ワシントン大学の研究チームは、周囲で発せられた重要な音の情報を通知してくれる聴覚障害者向けスマートウォッチ用アプリ「SoundWatch」を開発した。
耳の不自由な人は、近づいてくる自動車や火災を知らせる警報などに音で気づくことが難しく、危険な目に遭うことがある。そうした人々の行動を支援するため、研究チームはスマートウォッチで周囲の音を認識できるよう、SoundWatchを開発した。
SoundWatchは、周囲で発せられた音のデータをスマートフォンへ送る。そして、スマートフォン側のシステムが音データを解析し、ユーザーに知らせるかどうか決定する。自動車のクラクションやサイレンなど、ユーザーに知らせるべき音である場合は、スマートフォンから情報を受け取ったSoundWatchがバイブレーションでユーザーに通知すると同時に、文字情報で音の種類を伝える。
音データは、機械学習アルゴリズムを用いて解析している。アルゴリズムに学習させることで、電話の着信音、電子レンジの通知音、鳥のさえずりといった音の通知も可能という。
現在、SoundWatchは開発途上にあり、ベータ版テストに協力してくれるユーザーを募集中。今後、Android Wear版を公開する予定。
研究チームは、周囲の音をMicrosoftの複合現実(MR)ヘッドセット 「HoloLens」で通知するシステムの開発にも取り組んでいる。
研究の紹介ビデオ(出典:ワシントン大学/YouTube)
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