Facebookは米国時間10月27日、大統領選を前に、米国を標的とした偽アカウントのネットワークなどを削除したことを明らかにした。活動は小規模で、初期段階で検出されたという。
米連邦捜査局(FBI)は先週、ロシアとイランが有権者登録データを取得し、大統領選に干渉しようとしていたと明らかにした。Facebookは、FBIの情報に基づき、調査を開始したとしている。削除されたネットワークの背後にいる人物は、自らの身元や目的について他者に誤った情報を与えようとしていたという。
Facebookは、選挙に関連する根拠のない主張を拡散しようとした偽アカウント1件を削除したとしている。このアカウントは2020年10月に作成された。先週、イラン人が米国の投票システムをハッキングしたという根拠のない主張をしたとされていた。Facebookは、このほか、Facebookアカウント11件、ページ6件、Instagramアカウント11件を削除した。同社のチームは調査を続け、ほぼ動きのない、主にイスラエルを対象としていたアカウントなどが見つかったとしている。Facebookによると、これらのアカウントは、中東におけるサウジアラビアの活動や、音楽祭「Eurovision」での大虐殺に関する主張にフォーカスしていたという。Facebookは調査で、イラン政府と関連のある人物とのつながりを発見したとしている。
このほか同社は、Facebookページ2件とInstagramアカウント22件を削除した。Facebookはこの活動にメキシコとベネズエラの個人が関与しているとした。主に米国を標的にしていたという。
Facebookのサイバーセキュリティポリシーを担当するNathaniel Gleicher氏は、2016年の大統領選の状況と比べて同社は異なる状態にあると述べた。偽情報のキャンペーンはより早く、選挙の前に抑えられている。また、悪意のあるアクターは戦術をシフトさせているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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