うわさは本当だった。初代の性能を上回る新型の仮想現実(VR)ヘッドセット「Oculus Quest 2」が本当に発売されることになった。しかも価格は引き下げられた。Facebookはこの製品にあらためて本腰を入れ始めており、あらゆる人にVRを体験してもらおうとしているようだ。Oculus Quest 2は299ドル(日本では3万7100円)で、10月13日に出荷を予定している。VRを主流に押し上げるデバイスとなる可能性を秘めている。筆者が2019年に使用したデバイスで最も魅力的だったのは、間違いなく「Oculus Quest」だ。このVRヘッドセットは、PCとモバイルVRを、コンパクトでケーブルがいらない、手頃な1つのパッケージにまとめた製品のように思えた。2020年に入っても、Questは筆者のポータブルなホロデッキ(SFドラマ『スタートレック』シリーズに登場する、リアルな仮想空間を作り出す装置)、自分だけの小さな魔法のエクササイズルーム、そして現実逃避の場所となっている。1年後に機能が改善され、価格も安くなった次期モデルが発表されるとは思っていなかった。
Facebookは今回、新しく高速でVRに最適化された「Qualcomm Snapdragon XR2」プロセッサーや、より解像度の高いディスプレイを導入し、Questを大幅にアップデートした。価格は前のバージョンより100ドル下げ、299ドル(日本では3万7100円)となっている。新型コロナウイルスへの感染を避けるため、自宅で生活し、遠隔でコミュニケーションする年となった2020年、Facebookはこれまで以上に、できるだけ多くの人に可能な限り早くVRを使ってもらおうとしているようだ。
Quest 2は初代Questの後継機となるが、いずれFacebookのPC向けヘッドセットも置き換えることになりそうだ。既存の製品「Oculus Rift S」は2021年春には販売中止となるため、このコンパクトなQuest 2ヘッドセットがFacebookの唯一のVR製品となる可能性がある。Quest 2はPCに接続して使うことも、スタンドアロンで利用することもできる。Qualcomm Snapdragon XR2プロセッサーを搭載し、さらに多くの高度なソフトウェアを実行できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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