モバイル動画ストリーミングベンチャーの米Quibiが、サービス開始から6カ月あまりで事業を停止することになりそうだと、The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間10月21日に報じた。
Dreamworks Animationの共同創業者として知られるJeffrey Katzenberg氏が立ち上げ、またeBayやHewlett-Packardの最高経営責任者(CEO)を歴任したMeg Whitman氏がCEOを務めるQuibiは、新型コロナウイルスのパンデミックによって北米の多くの地域でロックダウンが実施されていた4月、北米市場でスマートフォン向けの超短編動画配信サービスを開始していた。
同社は、多額の制作費を投じて数多くのスターが出演する番組をスマートフォンなど携帯端末のみで視聴可能な1エピソード10分以下の形式で提供するという型破りな戦略で、「Netflix」「Disney+」「Apple TV+」「Peacock」「HBO Max」、それに動画を専門として既に20億人を超える月間視聴者数を擁する「YouTube」など多数の競合サービスがひしめき合う米ストリーミング市場で、自社のニッチを確保できると予想していた。
1980年代から90年代前半にDisneyのアニメーション部門を統括し、その後Dreamworks Animationを創業したKatzenberg氏は、Quibiを立ち上げるためにハリウッドの全ての主要な映画会社を含む投資家らから、17億5000万ドル(約1830億円)を調達していた。
Whitman氏は、Quibiは11月下旬まで配信できるだけのコンテンツを制作済みだと述べていた。また同社は1カ月前の時点で、まだ2億ドル(約210億円)を超える資金が手元に残っていると報じられていた。同社がどのように事業を終了するかについての詳細は明らかになっていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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