Appleは米国時間10月13日に発表した「iPhone 12」に、有線イヤホン「EarPods」と電源アダプターを同梱しないことを明らかにした。これは同社初の5G対応スマートフォンの開発コストの相殺につながる動き。
EarPodsやUSB電源アダプターが必要であれば、別途購入することになる。Appleで環境、社会、ポリシー関連のイニシアティブを統括するLisa Jackson氏は、これらの製品の同梱をやめることは廃棄物の削減につながるので環境に良いことだとし、さらにiPhone 12を収める箱も小さく軽量になり、Appleの出荷パレットに積載できる商品数が70%増加したと説明した。
Appleは2030年までに同社サプライチェーンを100%カーボンニュートラルにすることを目標に掲げているが、Jackson氏は、CO2排出量の削減につながるAppleの変更点について、「私たちの地球に対するこの影響をさらに大きくするために、他社も続いてほしいと思う」と述べた。
多くの顧客がEarPodsと電源アダプターを既に持っているというのも事実だ。同社によると、7億個を超えるLightningコネクター付きEarPods(EarPods with Lightning Connector)と、20億個を超えるApple電源アダプターが、世界中に存在するという。USB-C To Lightningケーブルは、iPhone 12に同梱される。
なお、EarPodsとApple電源アダプターはいずれも19ドル(日本では税別2000円)。また、iPhoneを充電するための他の電源アダプターも販売されている。
有線イヤホンと電源アダプターの同梱廃止は、iPhoneの価格を抑えることにも役立っている。AppleのiPhone 12は799ドル(日本では税別8万5800円から)だ。それでも、現在599ドル(同6万4800円)で販売されている「iPhone 11」よりは高い。同社は、699ドル(同7万4800円)の「iPhone 12 mini」も発表した。同梱廃止によって、Appleのワイヤレスヘッドホンを購入する人が増える可能性もある。「AirPods」は159ドル(同1万7800円)で販売されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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