SpaceXの宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)を目指す「Crew-1」ミッションの打ち上げが10月31日に行われることはなくなった。
ISSに宇宙飛行士を送り込むというSpaceX初の定期ミッション(つまり、テストミッションではない)の打ち上げは早くても11月初旬から中旬になると、米航空宇宙局(NASA)は米国時間10月10日に発表した。
NASAによると、延期の理由は、別のミッションで見つかった「『Falcon 9』ロケットの第1段エンジンのガスジェネレーターで起こった想定外の動作」について調査するため。問題の動作がFalcon 9を使ったどの打ち上げ計画で見つかったのかは明らかにしていない。
We’re now targeting NET early-to-mid November for launch of @NASA’s SpaceX Crew-1 mission to the @Space_Station. The extra time will allow SpaceX to resolve an unexpected observation during a recent non-NASA launch attempt. More: https://t.co/sheWOD74m6 pic.twitter.com/YLq1Tb4LfN
— Kathy Lueders (@KathyLueders) October 10, 2020
SpaceXやBoeingの協力でNASAが進めている「商業乗員輸送プログラム」(Commercial Crew Program)は、宇宙飛行士をISSまで送るのにロシアの宇宙船を利用するしかない状況に終止符を打つことを目指している。Crew-1ミッションには、NASAの宇宙飛行士であるMichael Hopkins氏とVictor Glover氏、およびShannon Walker氏が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に所属する野口聡一氏とともに参加しており、ロケットの打ち上げを待っている状況だ。
SpaceXは、宇宙飛行士のミッションだけに関わっているわけではない。11月10日にはNASAの海洋監視衛星を打ち上げる計画があるほか、ISSに物資を送り届けるミッションも控えているが、どのミッションもFalcon 9のロケットシステムに依存している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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